ライチ紅茶の海

雑ブログ

『アンソロジー カレーライス!!』PARCO出版

カレーに関する物語を集めた短編集。

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カレーといえば母の味が色濃く出てくるものだ。

母の作るカレーには隠し味に必ず砂糖と醤油を加えるものだから、

ピチャピチャしていて、カレールー本来の美味しさが損なわれた、

なんとも言い難いカレーができたものだ。

肉は牛細切れ肉。

でも母は肉が嫌いなので食べる前に箸で肉を探し、

私の皿に移してくれたものだ。

 

「お肉好きだったでしょう。」

「はい、お肉よ。」

 

そう言って私の皿に移すものだから、

その時だけあの人が母親らしく見えたものだ。

 

一方姉のカレーは基本的にスープカレー。 

 ピチャピチャしていてご飯とからまないため、

こちらも私の好みではなかった。

私はドロっとしたカレーが好きなのだ。

 

やがて母も姉も台所に立つ機会が減り、

私がカレーを作っていたのだけれど、

私のカレーはバーモントカレーににんにく、生姜をたっぷり入れた

ややスパイシーなカレー。

たまにチョコレートを隠し味として加える。

砂糖醤油、水多めなど言語道断なので、

きちんとしたドロドロカレーが出来上がる。

 

こう考えてみると、女性のカレーにはプライドがある。

 

女性は他者からどう思われようと作り方を曲げない傾向にある。

殿方諸君は出されたものを食べるだけなので気にならないかもしれない。

だがカレー味は女性によって一生変わらない普遍の味なので、

自分の好みのカレーを作ってくれる女性を探すといいと思う。

好みと合わないカレーを1度でも作っていたら考え直したほうがいい。

彼女たちは君に一生その味を提供し続けるのだから。

 

 

まずぅいカレーの話もあります。